プレゼントに人気のおむすび(おにぎり)の時計の制作工程のご紹介
おむすびの時計の制作工程を紹介します
海苔を巻いたスタンダードな形のおむすびをモチーフににした時計です。
プレゼントにご購入していただくことが多いお品です。過去におむすび屋さんへの開店祝いや、おむすびの好きな後輩へのプレゼント等に選んでいただきました。ご自宅用にももちろんご購入いただいております。
制作の資料写真を撮ったので、制作過程をまとめてみました。順を追ってご紹介致します。
おむすびの時計はこちらから
小さいけれど手間をかけてしっかり制作します
手のひらに収まるくらいのかわいいサイズですが、米と海苔のコントラストをつけるため2種の木材を貼り合わせてベースの板を作っています。板の色は天然の木の色、コメの部分は栗の木(材料のストック状況で変更する場合があります)と海苔の部分がブラックウォルナット。テクスッチャーをつけるのに丸鑿で彫り目も入れます。見た目はかわいいですが意外と制作の手間がかかります。小さいものは木のロスが出やすいので、なるべく無駄が出ないように工夫して木取りします。
ベース板の制作
2枚の板に接着剤を入れて、バイスやクランプを使ってしっかり圧着します。
この作業できちんと圧着しないと板がよれたり浮いたりしますので、たくさんのクランプでしっかり締め込みます。
圧着したら型取り
ボンドが乾き圧着が終わったら型取りします。ずれないように補助線を頼りに墨付けします。
バンドソーで切り抜きます
線の外側を正確にバンドソーで切り抜きます。内を切らないように注意します。内側を切ってしまうと形が変わってしまいます。手作りなので多少の個性があって良いのですが、あまり違うと別物になってしまうので線通りに慎重に切り抜きます。
綺麗に切り抜けました。
おむすびの表面に丸鑿でテクスチャーを付けます
米粒感を出すために丸鑿でテクスチャーを付けます。
なるべく粒感を出すため細かいピッチで彫っていきます。
テクスチャー無しのものもあります。
ムーブメント差込用の穴を開けます
ムーブメントを差し込む穴をおむすびのちょうど中心に開けます。
ボール盤を使いずれないように固定して正確な穴を開けます。(写真はクランプを外しています。)
文字盤のドットを付けます
文字盤のドットを付ける作業です。
ごま塩ぽい感じにします。
型を使って正確な位置を鉛筆でマーキングしてバーニングペンで焦がしてドットを付けます。
小さな時計の場合ズレると目立つのでずれないように正確に位置出しします。
最後にオイルフィニッシュ
仕上げはウッドオイルで塗装します。
当工房ではLIVOS(リボス)のアルドボスというウッドオイルを使用しています。
アルドボスは広葉樹に向いている塗料です。
家具や食器もこの塗料を使います。食器の場合はさらにクルミオイルで艶を出します。
塗装してベースの板が仕上がりました。
ムーブメントと針を取り付け完成
ムーブメントはカチカチ音のならない滑らかな動きのスイープムーブメントを採用しています。
寝室においても音が気になりません。
専用の箱には消しゴムを彫って作ったおむすびのスタンプが入ります。
是非おひとついかがでしょうか。
関連情報
無垢の木で作るオーダー家具工房|WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)
WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)では無垢材を使用した
家具の制作・販売を行っております。素材も塗料も天然のものを使用する
ため独特の手触りや風合いがあり、こだわりのある生活を送りたい方に
おすすめです。オーダーメイドで作る品の他木製スプーンなどの小物は、
プレゼントや贈り物としても人気があります。
屋号 | WOOD STUDIO KUZE’S |
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