チェリー材の色味が素敵な本棚に仕上がりました

 

両開きの扉の付いた本棚のオーダーをいただきました。

高さが1800ミリ、横幅が800ミリ、奥行きが430ミリの大きさです。

打ち合わせの時に色々とご相談いただきデザインや色味等を決めていきました。

工房の打ち合わせの時に使っているチェリーのテーブルの色を気に入っていただき、樹種はチェリーにしました。

本棚の作りについて、当工房のホームページを見てお越しいただきましたので、蟻組等の組手を使った方法をご指定いただきました。

 

 

シンプルで飽きのこないデザイン

 

当工房ではいつの時代にもマッチするようなシンプルで飽きのこないデザインに仕上げています。木の持つ自然な木目や、天然の色の持つ美しさを感じていただけるように部材を配置しています。生活空間にマッチするような主張をなるべく抑えたデザインを心がけています。

 

 

ガラスの扉ですので、奥の背板が透けて見えます。背板もチェリーの無垢材を使用しました。

棚板は可動棚ではなく全て固定棚というご指定をいただきました。棚板は全てホゾ組なので本棚全体の剛性が強くなります。組み立ての記事をご覧ください。

 

 

蟻組やホゾ組をご指定いただきました。組み手でしっかり組んでいますので永く使っていたでけます。

 

 

スローで閉まるダンパー付きのスライド蝶番を使用しました。

調整レバーで５段階で閉まる速度を決められます。

 

 

取手は手で握れるくらいの大きさというご希望をいただきデザインしました。

ネジと飾りワッシャーは真鍮製のものを使いました。真鍮を使うとグッと高級感が出ますね。

 

 

手でしっかり握れるサイズです。コントラストを付けるためにブラックウォルナット材を使いました。

 

 

土台となる大輪は、本を収納するということでしっかりしたものに仕上げました。

本棚の自重に加え本の重さも加わるので、組手を使い強靱な作りにしています。

台輪の制作の記事をご覧ください。

 

 

扉も重たいガラスが収まるのでしっかりした組手の作りにしています。

框組でホゾは通しホゾにしています。扉の制作の記事をご覧ください。

 

 

本棚以外でも収納棚やカップボードとしても使えると思います。

 

 

猫も気になっているようです。