猫のお箸の制作① 木取りから製材、大まかな成形まで
目次
猫のお箸の制作について
木の塊から作り出されるお箸は無垢材を扱う家具工房ならではのものです。
丁寧に削り出したお箸の頭には猫の顔も削り出します。
キャッチーな猫の表情は全てバーニングペンでの手描きです。
可愛い表情は手描きならではの味わいがあります。
一つ一つ微妙に表情が異なり、一つ一つ違った個性があります。
樹種は山桜とブラックウォルナット2種類のラインナップです。
ある程度の強度があり、持った時に重さや冷たさを感じない樹種を選びました。
白猫と黒猫といったところです。
可愛い表情とは裏腹、制作は全て手作業で行うのでとても手間と時間がかかります。
当工房で人気の猫のお箸、その工程をご紹介いたします。
無垢材から角棒を作ります
山桜およびブラックウォルナットの無垢材からお箸の元となる角棒を切り出します。
反りが少ない木の目の通った部分を選びます。
木の塊をバンドソーで割き板材にします。
なるべく目の通った素直な部位を選びます。
お箸は細いので繊維が入り組んでいると折れたり反ったりしやすいです。
取れる部分が限定されるので、家具を制作して出た切れ端で良さそうな部分はお箸用に取っておきます。
自動カンナをかけて綺麗な角棒に整えます
自動カンナ盤で直角2面を出した角の荒棒を綺麗に整えます。
手押しカンナで綺麗に出した直角2面の裏側を自動カンナをかけて綺麗削ります。
再びバンドソーを使い先細の形状にしていきます
以前はテーパーにする作業は、斜めの治具に乗せて自動カンナで削りテーパーにしていました。細い棒なので自動カンナの中で暴れて綺麗に削れなかったり、刃に引っ掛かり砕けたりロスが多いです。最近はバンドソーで先細にしています。少し時間はかかりますが、ロスが出ないので貴重な材料を無駄にしません。
ベルトサンダーをかけてお箸の形状にします
ベルトサンダーで削ってお箸の形に整えていきます。素手で行う作業なので手を削らないように注意しながら作業します。
荒くテーパーになった角棒にベルトサンダーをかけて綺麗に整えます
ただテーパーにするのではなく、緩く弧を付けます。ストレートのテーパーだと先端が細くなりすぎます。先端が細すぎると折れやすくなります。
手の力の入れ方をコントロールしながら弧を付けます。ベルトサンダーは切削能力が高いので油断するとあっという間に削れてしまうので注意が必要です。また、当てる角度が悪いと材料ごと吹っ飛ばされるので要注意です。
お箸の形状が見えてきました
お箸の形になってきました。
ここまでの工程で全体の4割ほどです。
この後面取りをして手に馴染む丸みをつけていきます。
丸めすぎると転がるお箸になるので、転がらない程度の四角丸に整えます。
通常お箸作りは分業でしますが、WOOD STUDIO KUZE’Sが作る木のお箸は、木の塊から作るので全ての工程を工房で制作します。手間はかかりますが、作り甲斐のある仕事なので作れる間は作りたいと思います。
次は完成までの記事になります。
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無垢の木で作るオーダー家具工房|WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)
WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)では無垢材を使用した
家具の制作・販売を行っております。素材も塗料も天然のものを使用する
ため独特の手触りや風合いがあり、こだわりのある生活を送りたい方に
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プレゼントや贈り物としても人気があります。
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