猫のお箸の制作② 研磨、顔入れ、塗装、完成まで
猫のお箸の制作①の記事はこちらから
目次
お箸の面付けをします
お箸を持った時に手に馴染むように面を付けます。
角張っているとエッジが指に当たり痛くて使いづらいです。割り箸もちゃんと面取りしてありますよね、使い捨てなのにえらい!
面を取りすぎると転がってしまうので、四角丸になる程度に面取りします。
ベルトサンダーを使い面取りします。素手なので注意が必要!
手袋をしている指先で掴めずかえって危ない場合もあります。
指先で確認しながらの作業です。
猫の耳の形を作ります
猫のお箸の一番の特徴は耳の形です。
尖った耳の形を削って出していきます。
削る度合いが難しく、深く削れば猫らしくはなりますが、尖りすぎる欠けやすくなります。
洗うときもスポンジが引っかかったりするので適度に尖らせます。
バンドソーで窪みを作り耳の形にします
耳をつくるためにまずはバンドーを使い窪みを付けます。
刃の当て方は軽くかするように当てながらスライドさせます。
刃を当て、真ん中が一番低くなるようにコントロールします。
荒加工なので少し窪ませれば十分です。
紙やすりで耳を整えます
バンソソーで荒く削った後、紙やすりを丸めて丁寧に丸く削ります。
尖らせすぎないように注意します。天辺は木口なので丁寧にやすります。
面もきちんととって手に馴染むようにします。
全体を紙やすりで削ります
お箸全体を紙やすりで丁寧に削り、表面を滑らかにします。
電動サンダーで削ると削りすぎてしまします。
手で磨くと指先で削り具合を確認できます。
#120から削り番手を上げながら#400でフィニッシュします。
手で磨いていくので数が多いと気が遠くなります。
作るときはまとめて作るので、一番辛い作業です。
磨き終わってツルツルに綺麗に仕上がった箸を見ると苦労が報われます。
ツルツルに綺麗に仕上がりました。
ウッドバーニングペンで顔入れをします。
ウッドバーニングという木材を焦がして絵を描くという方法があります。
シナベニヤのように木目がきめ細かく癖のない木の表面に、焦げ目の濃淡を付けながら絵を描く方法です。
そこまではしないのですが、このバーニングペンを使い猫の顔を入れていきます。
下書きせずに一気に描きます
同じ表情にしたくないので下書きはせずに一気に描いていきます。
顔入れが一番大事な作業ですが、流れるようなブレのない線にしたいのでスピーディーに行います。
顔入れは磨きの作業に比べれば一瞬に終わってしまします。
塗装をします
WOOD STUDIO KUZE’Sでは通常カトラリーや食器は天然のオイル塗装で仕上げますが、お箸やフォークのように先が細いものに関してはプレボリマー(木固めエース)というウレタンで塗装します。
使用するウレタンは特殊なウレタンで、高い安全性を保持しています。
通常のウレタンと違い、皮膜を作るものではなく浸透して固めるタイプのウレタンです。
浸透タイプなので仕上がりはオイル塗装のようにナチュラルです。固める効果があるので先細のものは強度が出ます。
また、皮膜を作らないので木の呼吸を止めません。木にも優しい塗料です。
ただ有機溶剤を使うので長時間は作業できないです。
台に立てて塗料を固めます。
そのまま固めてしまうと塗りむらができてしまうので、半かたまりくらいの時に溶剤で拭き取ります。
しばらく置いて溶剤が飛べば完成です。
なかなか手間のかかる作業ですが、喜んでもらいたいなと思いながら制作しています。
関連情報
無垢の木で作るオーダー家具工房|WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)
WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)では無垢材を使用した
家具の制作・販売を行っております。素材も塗料も天然のものを使用する
ため独特の手触りや風合いがあり、こだわりのある生活を送りたい方に
おすすめです。オーダーメイドで作る品の他木製スプーンなどの小物は、
プレゼントや贈り物としても人気があります。
屋号 | WOOD STUDIO KUZE’S |
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