WOOD STUDIO KUZE’S WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)では無垢材を使用した家具の制作・販売を行っております。素材も塗料も天然のものを使用するため独特の手触りや風合いがあり、こだわりのある生活を送りたい方におすすめです。オーダーメイドで作る品の他木製スプーンなどの小物は、プレゼントや贈り物としても人気があります。

折れてしまった椅子の脚を新たに作り直して修理させていただきました【後編】

 

加工したものを組み立てていきます

折れた脚や枘(ホゾ)を作り直し、いよいよ組み立ての作業に入ります。

組み立てるときに注意することは隙間や角度のズレがないように正確に組むいうことです。

組む時の正確さも必要ですが、正確に組めるように加工しておくこともとても重要です。

そのために【前編】で正確な加工を行いました。

前行程のについては【前編】で詳しく書いています。

詳しくはこちらよりご覧ください。

折れてしまった椅子の脚を新たに作り直して修理させていただきました【前編】

 

本体と脚を接着します

本体と脚は枘(ホゾ)どうしで繋ぎ、そこに接着剤を入れて接着します。

今回本体側の枘は【前編】で書きましたが、一度切り落としてキレイにして新たな枘を作るという方法を取りました。

元々のホゾも短かったので可能な限り長くしました。

お互いに枘穴を開けて新たに作った枘を入れます。

 

接着剤を入れて、お互いに半分ずつ枘を差し込みます。

 

ボンドはエポキシ系を使います。

接着に使うボンドはエポキシ系のボンドを使います。

修理の場合、直す部分が弱くなっていることが多いので、全体の補強も兼ねて強力なエポキシ系のボンドを使うようにしています。それとこの椅子の場合、脚を1っか所の接合のみで支えていますので、緩みができるとガタが出てしまいます。エポキシは化学変化で固まるので隙間を充填してくれます。ボンドがきっちり隙間を埋めてくれるので、ガタが出るのを抑えられます。

A剤B剤の2液タイプのエポキシボンドを使用します。同量を秤で計ります。

同じ量にしないと硬化の反応が起きない場合があるので、なるべく正確に合わせます。

 

白っぽくなるまでよく混ぜます。

 

塗り残しがないようにきれいに塗ります。

 

枘を差し込みます

本体と脚を繋ぐ枘を差し込みます。

枘はきつすぎず緩すぎず、ちょうど手で押し込めるくらいに調整します。

ボンドで少し膨張しますので玄能やショックレスハンマーでで軽く叩きながら入れていきます。

まず本体側から差し込み奥まで入れます。

 

脚側にも入れてショックレスハンマーで叩き込みます。

 

本体と脚を固定します

本体と脚に隙間が開かないように固定します。

銅付き部分に隙間が開くと強度はもちろん見た目が悪いのできっちりと隙間を作らないように固定します。

テーパーの脚なのでこの部分に力が集中してかかります。

付け根の部分なので緩まないようにしっかりと固定します。

 

クランプを使って固定します

固定は密着度を高める為、クランプを使い圧着します。

テーパーの脚なので普通にランプをかけるとクランプの締める部分の先端だけ当り滑ってしまいます。

強引に締めるとクランプの先端で木が凹んでしまい、当てた痕が残ってしまいます。

そうならないように三角の当て木を入れます。

三角の当て木を入れて、クランプがしっかり面で当たるように調整します。

 

クランプは何本か使ってバランスをとります。

片側1本だけだと反対側が開いてしまうので、バランスを取るため反対側にもクランプを入れます。

工房で大活躍のbessey(ベッセイ)のKクランプです。

当てる部分がプラスチックなので直接締めても傷が付きにくいです。

 

抜け止めのダボを入れます

脚の付け根の部分にダボを入れます。

建築で言うと込み栓(こみせん)のようなものです。

内部の枘を狙って外側から穴を開けダボを差し込みます。

こうすることで、枘をしっかり固定することができます。

この椅子の脚の場合、幕板と脚の接合のみで持たせています。

さらに角度が付いているので上から荷重がかかった時に脚は外側に開こうとします。

そのため接合部分の強度がかなり必要になります。

 

今回本体側もホゾが入っているので、こちら側も抜け止めを入れます。

細いドリルで下穴を開けます。

 

  

下穴にならってダボと同じ太さの穴を開けます。

 

ボンドを入れてダボを打ち込みます。

 

飛び出たダボを切り落とします。

 

脚の高さを揃えます

脚がガタつかないように脚の長さを揃えます。

定盤の上で鉛筆で線を引きます。

他の3本の脚と同じ高さにします。

簡易的なトースカンを作り、鉛筆が定盤から浮かないように一周してマーキングします。

 

鉛筆の線に合わせてノコギリで正確に切り落とします。

 

脚の裏には元々付いていたプラスチック製のアテ材を外して同じように取り付けます。

 

全体を整えて完成

交換した部分をヤスリがけして完成です。

今回は他の部分の質感と合わせるために塗装はしません。

角度のある椅子は修理が難しいです。

それでもきちんとジグを作り、各工程を丁寧に行えば修理できます。

これでもうしばらくは使っていただけると思います。

 

最後に折れた足との比較です。

きれいに修復できました。

24脚の揃いで使用している中の一脚の故障で今回ご依頼をいただきました。

お揃いで使っていただけますね。

 

この修理にかかった作業時間:1日半(ボンドの硬化等の待ち時間は含まず)

関連情報

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