メープルのワークデスクのオーダー制作に入りました 木取りから仮組までのご紹介
目次
明るい色味のメープル材を使ってワークデスクを制作しています
ワークデスクのオーダーをいただき制作に入りました。もともと使っていたものと同じ勝手で制作してほしいというオーダーです。テイストはこちらでお任せということで、WOOD STUDIO KUZE’Sのシンプルなデザインで制作致します。
明るい色味がご希望ということで、メープル材をチョイスしました。
下の写真は現在ご使用の物です。お客様のお宅にお伺いしてサイズや置き場所の確認をさせていただきました。
シンプルですが伝統的な組手の技法を使い制作します
金物を使ったりダボで継いだりすれば手間を抑えて制作することはできますが、当工房のこだわりとして、ホゾ組や蟻組などの継手や組み手の技法を使い制作します。手間はかかりますがその方が強度が良く永く使っていただけるからです。
このワークデスクの特徴は板組であるということです。組手で作る場合、柱で組むよりも高度な技術が必要となります。さまざまな組手を駆使して制作いたします。また材料を多量に使うのでかっちり重厚感のある家具に仕上がります。
お客様とじっくり打ち合わせをして実際に制作に入ります
お客様とじっくり打ち合わせをしてデザインや方向性が固めていきます。メールやLINEなどで打ち合わせをします。実際に工房にお越しいただきお話しして決めることも多いです。最近は簡単にスマホでメールに写真やファイルを入れることができるので、ショートメールやLINEのやりとりが多くなりました。
まずは木取りから始めます
木取りは板のどの部分をどのように使うかを決める重要な作業です。それぞれのパーツに適した部分を見つけ割り付けしていきます。天板など一番目につく部分は綺麗な木目を選び、見えない部分は小節や癖のある部分を選ぶように工夫して木取りします。材料自体が高価で貴重なものを使用しますので、なるべくロスの出ないように木取りします。
木の状態を見て変更する部分がある場合はこの時点で行います。切断してから足りないとならないように慎重に計算しながら変更します。
板の製材をします。
材木屋から購入し材木はラフ材と言って粗く板に挽いた状態の木材です。この材料をカンナをかけてムラをおとしていきます。この作業は板の反りをなるべく無くすため、ゆっくりシーズニング(環境に馴染ます)しながら加工を進めます。
板の横矧ぎ
乾燥した木材を材木屋で購入する際、長さは在庫があれば適宜選ぶことができますが、幅については通常選べません。発注して材木屋が無選別で選んだものを購入するのが通常の買い方です。その為幅は細かったり太かったりしますので、横幅を出す場合何枚か横に繋げて幅を出します。木工で木端どうしを繋げることを矧ぐと言います。矧ぐ際ビスケットジョイントを使い専用のボンドで接着します。当工房ので横矧ぎに使うボンドは大鹿のpiボンドです。耐水性があり、曲げに強いボンドです。2液性でロスも出て使いにくいですが、強度があるので愛用しています。
ホゾや組手の加工をします。
WOOD STUDIO KUZE’Sではジョイントの部分は基本的にダボや釘のような別の素材を使うのではなく、木材の端を削り出した一体物で制作します。仕口作りは手間がかかりますが強度的に強いと考えます。材料の硬さによって厚みや太さ、長さはその都度調整する必要があります。柔らかい材料は太め、硬い材料は細くても大丈夫です。
今回使用している材はメイプルです。かなり硬い材なので細めのホゾでも大丈夫です。
なかなか手間のかかる作業ですが、使う方が喜んでいただけることを想像しながら制作しています。
次は引き出しの制作と組み立てについて紹介します。
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無垢の木で作るオーダー家具工房|WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)
WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)では無垢材を使用した
家具の制作・販売を行っております。素材も塗料も天然のものを使用する
ため独特の手触りや風合いがあり、こだわりのある生活を送りたい方に
おすすめです。オーダーメイドで作る品の他木製スプーンなどの小物は、
プレゼントや贈り物としても人気があります。
屋号 | WOOD STUDIO KUZE’S |
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