WOOD STUDIO KUZE’S WOOD STUDIO KUZE'S(ウッドスタジオクゼーズ)では無垢材を使用した家具の制作・販売を行っております。素材も塗料も天然のものを使用するため独特の手触りや風合いがあり、こだわりのある生活を送りたい方におすすめです。オーダーメイドで作る品の他木製スプーンなどの小物は、プレゼントや贈り物としても人気があります。

メープルのワークデスクのオーダー制作 袖机の本組みから調整

 

全体的に形になってきました。ここからは組み立ての作業に入っていきます。今回の記事は袖机の組み立てのご紹介です。

組み立ての前は特に内側の手の届きにくい部分のサンディングやホゾの調整を十分にしておきます。糊を入れてしまうともうバラせないので組み立て前の調整は十分にしておきます。

 

前回の記事はこちらから。

 

メイプルのワークデスクのオーダー制作に入りました 木取りから仮組までのご紹介 

 

机の袖机の本組みをします

ホゾやホゾ穴の加工を全て終えていよいよ本組みに入ります。

本組みは糊(ボンド)を入れて固める本番の組みです。

組み立ては自分のように1人で作業する場合は一気に組み立てずに、パーツごとに組み立てると失敗はないと思います。

特にこの袖机の場合、ホゾの数がかなり多いためぼぞやホゾ穴に糊を入れるだけでもかなり時間がかかってしまいます。一気に組み立てようと思うと最初の方に塗ったボンドはどんどん乾いていきますので、かなり焦りながら作業することになります。

下の写真のように中の枠のみ予め本組みをしておきます。完全に乾いたら周りの枠を組んでいきます。

 

 

クランプを使って締めていきます

 

糊を塗り終えたら組み立てていきます。

ホゾはある程度余裕のあるきつさに調整します。

ホゾはきつい方が良いというイメージがありますが、複数のホゾを一気に組む場合ある程度緩くしておく必要はあります。

緩いといっても手の力で奥まで入る感じです。ハンマーで叩き込むくらいキツかったり、スッと軽く入るくらいスポスポは良くありません。

ホゾに糊を塗った時に糊の水分で膨張します。また木自体が加工の最中に多少ねじれたり歪んだりしますので、歪みを戻しながら差し込んでいきます。歪みの反発がある為ある程度ホゾに余裕がないと奥まで入っていきません。ホゾがきついとクランプで圧締めしても入っていかない事もあります。仮組みの段階でホゾの調整は十分にしておく必要があります。

 

 

besseyのKボディークランンプについて

 

WOOD STUDIO KUZE’SではBessey(ベッセイ)のKボディークランプを愛用しています。

高価なクランプですが、1人で作業する自分にとってはかなり重宝する存在です。このクランプの1番の特徴は自立する事です。自立してくれることで誰かに支えてもらう必要がないため1人で難なく作業できます。作りもしっかりしているので永く使用できます。最初の出費はありましたが、今では無くてはならない存在です。

 

 

引き出しの加工、調整をしていきます

 

この袖机には引き出しが7杯付きます。サイズは大きく分けて三種類です。中に仕切りが入ったりするものもあります。お客様のご指定通りに制作していきます。

 

引き出しの加工について

 

引き出しも加工して本組みします。全てのスペースに引き出しが入るのではなくオープンスペースもあります。

引き出しの板は反る方向を考えながら制作します。特に側板が板目の場合木裏が内側になるようします。木の反る方向は概ね決まっているので、方向を逆にすると棚の中で板が反って出なくなる恐れがあります。反っても箱の内側に反る向きにすることが大事になります。

 

 

引き出しの取手の加工

 

引き出しの取手はつまみではなく下側を削り出しました。出っ張りがないのでとてもシンプルなデザインです。何かをひっかける心配もないので安心して使っていただけます。

 

 

前板は取手の引っ掛かりを作るため少し厚めします。四角く箱を組んで前板を付ける方法もあるのですが、前板が二重になり今回の様に引き出しが小さい場合は前が重くなってしまいます。それを避ける為に前板に直接ジョイントする方法にします。ジョイントの方法は包み蟻組継ぎという方法です。強度があり見た目も綺麗です。WOOD STUDIO KUZE’Sではスライドレールを使わない場合この方法を使う用にしています。手間はかかりますが引き出した時に綺麗な組手は見えます。普段見えないところにも作りの丁寧さを感じていただけると思います。

 

 

隙間なく綺麗に組むのはなかなか難しいです。

 

 

本体に収まる様に調整します

 

引き出しを本体にきっちり収まる様にカンナやサンダーで削り調整しました。

前面もピシッと合う様に調整します。

引き出しは全てに入らずオープンのところもあります。

オープンだったり引き出しだったりするので、構造がやや複雑になります。

その様なご希望にお応えできるのがオーダー家具ですね。

 

 

無垢の家具の場合、木の伸縮が大きいので引き出しは多少本体の枠より小さく作ります。

今の時期、梅雨で空気が湿っていると木が膨張します。梅雨の時期の調整はきっちり目の調整が良いと思います。きっちりしながらも、きついところや当たったりするところは無い様に調整します。冬になり空気が乾燥してくると木は縮みますのでガタガタにならない様に調整します。

引き出しには仕切りが入る部分もあり、細かくご指定いただきました。

 

 

次は机部分の組み立てです。

メイプルのワークデスクのオーダー制作 机部分の組み立て

関連情報

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